FlexEar-Tips: 空気圧制御によるイヤーチップ変形

Proceedings of the 2025 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems
Abstract
次世代のヒアラブルデバイスに向けて設計された動的イヤーチップシステム「FlexEar-Tips」を提案しました。このイヤーチップは、エアポンプとソレノイドバルブにより制御され、快適性と機能性のためにサイズ調整が可能です。また、イヤーチップのサイズをモニタリングするための空気圧センサを備えており、環境条件やユーザのニーズに応じて適応できます。 評価実験では、まずサイズ制御の精度と、耳内での触覚知覚における最小変化量について予備的な調査を行いました。続いて、ユーザが触覚通知のパターンを識別する能力、音楽鑑賞体験への影響、イヤーチップのサイズと音源定位能力の関係、そして湿度低下への影響をモデルを用いて評価しました。 本研究では、適応型ヒアラブルのための新しいインタラクションモダリティを提案し、健康モニタリング、没入型の聴覚体験、触覚通知、バイオフィードバック、センシングといった観点からその可能性を議論しました。


Citation
Takashi Amesaka, Takumi Yamamoto, Hiroki Watanabe, Buntarou Shizuki, and Yuta Sugiura. 2025. FlexEar-Tips: Shape-Adjustable Ear Tips Using Pressure Control. In Proceedings of the 2025 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI ‘25). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, Article 350, 1–13.