プロジェクションマッピングを用いた自動車Aピラー意匠設計支援システム

IEEE Transactiosn on Visualization and Computer Graphics 2025
Abstract
プロジェクションマッピング(PM)は、製品デザインのプロセスにおいて非常に有用です。物理モックアップとデジタルモックアップを継ぎ目なくつなぐことができ、新たな質感・色・形状を、物理モックアップを都度作り直すことなくインタラクティブに検討することが可能です。PMは自動車の内装デザインにおいて効果的であることが示されていますが、従来の研究では主にダッシュボードやインストルメントパネルのデザイン支援に限定されており、実際の運転環境下での評価は行われていませんでした。本研究では、ダッシュボードに加えAピラーまでを含む、自動車内装全体を対象とした意匠設計支援システムを新たに提案します。さらに、デザイナーが実際の運転状況に近い環境でデザインを評価できるよう、モーションプラットフォームを備えたドライビングシミュレータをPMシステムに統合しました。試作システムの構築を通じて、提案するシステムの実現可能性を実証するとともに、ユーザスタディを通じて、PMを活用した自動車内装デザインにおける設計ガイドラインを導出し、より良いユーザ体験の提供を目指しています。


Citation
Ryotaro Yoshida, Toshihiro Hara, Yusaku Takeda, Kenji Murase, Daisuke Iwai, and Kosuke Sato, “A Mixed Reality Car A-Pillar Design Support System Utilizing Projection Mapping,” IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics, 2025.