コンピュータが作り出すサイバー世界に没入するバーチャルリアリティ(VR)の技術で、遠くにいる人があたかも目の前にいるように対話できたり、現実では危険な訓練を安全に繰り返し行うことができたり、物理的な試作品を制作する必要なく自在にデザインや質感を試すことができるようになります。さらに、物理世界にサイバー世界の自在性を取り込む拡張現実(AR)の技術を用いることで、人の五感や身体能力を増強したり、実世界を自在に塗り替えることが可能になります。
私達は、計測工学、ヒューマンインタフェース工学、電子工学、制御工学、システム最適化、信号処理、応用物理学、光学、視覚心理、コンピュータビジョン、コンピュータグラフィクス、機械学習といった様々な学理を駆使して、VR、ARを快適でストレスなく体験するためのプロジェクションマッピングの技術、現実空間の情報を丸ごとキャプチャしたりそれを3次元的にそのまま再現する新たなコンピュテーショナルイメージング・ディスプレイの技術、身体に装着できるウェアラブルコンピュータを用いた人の意図のセンシングと日常生活の邪魔をしない情報提示技術といった研究に取り組んでいます。また、人の質感認識機構の解明を目指す新たな学問分野「質感科学」の創成にも力を入れています。
これらの成果を、ヘルスケア、デザイン、教育、訓練、遠隔対話、電化製品、博物館、ヒューマンコンピュータインタラクション、デジタルファブリケーション、生命科学、動物行動学といった様々な応用領域にアプローチしています。多様な産業分野・研究領域のパートナーとの共創により、生活の質 (QoL) 向上を目指して活動しています。
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